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2014年11月29日 (土)

7/30 p.m. VBF-6#89 ハンコック戦闘爆撃機隊の徳島・那賀川鉄橋空襲

京都大学戦争遺跡研究会(2015-2016)さんの「那賀川鉄橋空襲」のページからお出で下さった方、ようこそ。主に空襲関係の攻撃側の資料の抄訳を提供することで、実際に体験された方がより正確に語り継ぐためのお手伝いをしようとしているブログです。よろしくお願いします。

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徳島県の那賀川鉄橋空襲の戦闘行動調書が特定できるか、国会図書館のデジタルコレクションで日付を指定し、ヒットした80件からざっと探してみました。

この日の空襲は、第三八任務部隊全体としては東は宇都宮や所沢まで及ぶ本州の東側に重心のある作戦となっており、午後遅い時間まで紀伊水道にあった部隊はほかに無いようです。緯度・経度表示が明らかにおかしいものがある一方、那賀川河口付近を飛行しており、一個区隊=二機で機関車を攻撃したという表現から、ほぼ間違いないものと考えます。

ただ、戦闘機掃討部隊としての任務から、装備も転換しないまま地味な救難水上機の護衛任務とされたことが余程不満だったのか、実にそっけない記載内容となっています。

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Unit: VBF-6, Base: USS Hancock, Report No.89  Banner_3

部隊編成: F4U-4コルセア×4機
当初任務: 水上救難作業の援護
発進位置: 北緯33度04分 東経138度10分
発進時刻: 午後2時00分
目標到達: (記載なし)
帰還時刻: 午後6時15分
追加装備: 各機ロケット弾×4発、225kg(500ポンド)爆弾×1発

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項番12「戦術上及び作戦上の情報」欄に記載の内容は次のとおり。

これらの四機のコルセアは、A掃討第四波への参加を割り当てられていたが、水上機による救助作戦に参加するTBMアベンジャー一機の護衛に変更された。

各機とも、掃討作戦用の装備を搭載していた。指定された和泉灘に到達した際、一個区隊が臨機目標を視認し、これらに爆弾とロケット弾を費やしている。

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項番11「敵艦船及び地上目標への攻撃」欄に記載の内容は次のとおり。

1 無線通信所
1機にて攻撃。ロケット弾×4発(命中×2発)。225kg(500ポンド)爆弾×1発(命中×1発)。破壊。
この無線通信所及び灯台は、宮崎(北緯34度04分、東経135度05分)にあって、爆弾×1発と複数のロケット弾により破壊された。
(訳注:Miya Sakaとあり、和歌山県有田市宮崎ノ鼻とみられる。)

2 機関車
2機にて攻撃。機銃掃射(命中弾あり)。効果・中。
機関車一両は、北緯34度37分、東経134度37分にあり、機銃掃射により損害を受ける。
(訳注:この緯度では淡路島の西側海面になり、明らかに誤り。那賀川鉄橋は北緯33度56分ほど。)

3 水上飛行機誘導斜路(中島) 建物群 上記#1の反対側にある町
2機にて攻撃。ロケット弾×8発(命中×3発)。225kg(500ポンド)爆弾×2発(命中×1発)。効果・小。北緯33度57分、東経134度40分の中島にある水上機基地の誘導斜路に軽微な損害を与える。
(訳注:阿波中島の水上機基地についてはまだ情報が得られていません。)

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昭和20年7月30日 神戸・名古屋・舞鶴空襲」に戻る。

(last updated on 05/15/17)

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